SOMEDAY

1980年頃(高校生の頃)、RADIOから流れて来たある曲のフレーズに、心を奪われた

「つまらない大人にはなりたくない・・・」

その曲は佐野元春の“ガラスのジェネレーション”

音楽小僧だったオレは、「つまらない大人って何だろう?」と・・・

この一節はずっとオレの頭の中で鳴り続けていた




しばらくすると、目の前に「つまらない大人」達があらわれた

ロングヘアの「つまらない大人」達は、つまらないことばかりしていた

そして、「あ〜、あの人達がつならない大人なんだ」と思った





それから数年後

「つまらない大人」から誘われて、バンドを結成

気付けばオレもしっかり「つまらない大人」の仲間入りをしていた

「つまらない大人」の中にはつならないリーダーが居て、そのつまらなさが大好きだった

「つまらない大人」との時間は楽しくて、このまま「つまらない大人」のままでいいかな?とさえ思った






「つまらない大人」のリーダーは、ある時つまらない会社を作って、つまらない社長になった

実ににつまらないと思った

しかし、そのつまらない会社は、なぜか順調に成長した






つまらない社長は面倒見がよく、つまらない遊びにいつもつきあってもらった

そして会社を作ろうと思ったとき、つまらない社長に一番に相談した

つまらない社長は、「お前はつまらないから、頑張れ」と言ってくれた






昨日、つまらない社長から、つまらない相談があると珍しく電話がかかってきた

訪ねてきたので話を聞いたら

本当につまらなかった

あまりにつまらなくて、涙が出てきた

つまらない社長の瞳も、うれしそうに濡れていた


それを見て

オレ達はやっぱり

いつまでたっても

「つまらない大人」のままだと思った






あ〜つまらん

投稿日時:2009.08.15(Sat) 11:56:30|投稿者:miyata