今日のベル・エポックは早朝よりデジュネリブレ(洋風お弁当)300個を仕上ました。
有難いことに某社は毎年仕事始めには、当店のお弁当をご注文頂いています。
年始からウエディング2件に、デジュネリブレと、例年以上の賑わいを見せているベル・エポックですが、
今日のお弁当の仕上がりも完璧でした。
お弁当ひとつをとっても、パーツひとつひとつにしっかりと手がかかっていまして、
食べてのことをよく考えられたメニューに感心してしまいます。
弁当作りを見ていて、思い出したのですが、
昔ホテルで勤務している頃こんな事がありました、
私が新入社員の頃の話ですが、
レストランでディナーのサービス中、ご家族4人でご来店のお客様にオーダーをお伺いしに行くと、
「3人分はこのディナーで御願いします。」
「ただ私はあまり食欲がありませんので、おにぎりが食べたいのですが・・・出来ますか?」ということでした。
私は、「かしこまりました。」と、ニコニコ笑って席を離れ、厨房に行き、
「チーフ、このお客様のお一人様があまり食欲がないようで、おにぎりが食べたいとおっしゃってますので御願いします!」と言うと、
「なにーーーー!」
「うちのレストラン(フランス料理)でおにぎりが作れるかーーーー!」
「おにぎりなんてオレのプライドが許さん!」
と、怒鳴られてしまいました。
そこで困った私は、
「じゃいいです。私が握ります。」と言って、
ジャーを開けおにぎりを握りはじめると、
フライパンを投げつけられました。笑
また別のある日、手伝いで割烹料亭のサービスに入っていると、
担当したお客様の中にお子様がいらっしゃり、
お客様から、会席料理の他に、
「お子様ランチは出来ませんか?」と尋ねられ、
「はい。かしこまりました。ご準備します。」と返事をして、
和食の料理長にお子様ランチを御願いすると、
「なんでオレがお子様ランチを作るの?」
「ここは日本料理の店だよ。」
「お子様ランチなんてオレのプライドが許さん。」
と、包丁を突きつけられました。(昔はこんな時代です。笑)
まっ、この2つの悔しい経験が、私のサービス人生を成長させるキッカケになりましたので、
貴重な経験とは思ってはいますが・・・
ただ、
それからというもの、サービスマンの私にとっては
「プライドって何?」がいつも頭にありました。
その後、私もホテルのレストランでそれなりの立場になり、シェフも今のベル・エポックの佐々木に変わり、佐々木との二人三脚でのレストラン運営が始まりました。
当時、彼といつも話し合ったのは、
「僕らのプライドは、『全てのお客様にご満足をして頂く』こと。」
いつもこの話ばかりしてましたね。
変な話を書いてしまいましたが、
今では懐かしい思い出です。
でも、この時のこの思いが、今のベルエポックの基本なんです。
さて、今日もベルエポックのプライドの詰まった美味しいお弁当ができあがりました。
ベルエポックスタッフのプライドはやっぱり最高です!!
chakiさんのコメント
ベルエポックのお料理が恋しい日々を相変わらず送っている私ですが
海をまたいで応援しておりますので、今年もどうぞよろしくお願いします!
それにしても、お客様にNOと言わない姿勢、新人さんのころからさすがです。
ちなみにシェフに怒鳴られた後、そのオーダーの行方はどうなったのでしょうか。
シェフも怖そうですし、でもお客様にも無理でしたとは言えないでしょうし…
気になります〜。ぜひ、教えてください。