記憶に残るサービス

今週はダンロップフェニックストーナメントの週ですね〜。

何年経っても、体に刻み込まれた独特の緊張感が体に残っていて、この週はいつものリズムと明らかに違います。不思議なものです・・。

これまでパ・マルや昔書いていたサヴール(ベルエポックのスタッフコラム)でも、何度かトーナメントの思い出を紹介したことがありますが、その中でもやはり一番は・・・

*******************

トーナメント前には徹底して英会話のレッスン・外国人に対する接客の仕方・マナーの違いなど教育を受けます。

もう20年くらい前になるでしょうか、

ある時全米オープンで優勝したばかりのホセマリアオラサバル選手をサービスしたときの事。

ちょうど3ラウンド目が終ったときのディナーでのサービスでした。

記憶によれば3日目現在、首位から8打差の15位くらいだったと思います。
ご来店されオーダーが決まったようですのでテーブルにいき、

「Hello May I take you order?」

「Yes I ・・・ club so…・ please!」???となんか早口で言われました。

確か・・・“クラブなんとかソーダ”と言った。

“クラブなんとかソーダ”って何?と、

頭の中真っ白のまま「Thank you Just a moment, please」と席を離れました。

猪突猛進的発想の私は、
「あ〜クラブ&ソーダって言ったんだ」
「カナディアンクラブ&ソーダのことで、“カナディアンクラブ(ウイスキー)の炭酸割り”だ」、
と勝手に解釈し、カウンターに入り提供したのでした。

それを飲んだオラサバルは、

いきなり、

”ブワーっ”と吐き出し、顔を真っ赤にし私を睨んで何か言っています。

そして通訳を呼びクレームを言っているのです。

通訳から「あなたは彼に何を出したのですか?彼はお酒が飲めません。!」

「彼はクラブソーダ(炭酸)をオーダーしたのですよ!!」×××!!!

その後のことは想像におまかせします。



そして、決勝の翌日、なぜか彼はドライバー、パットとも絶好調で、
一挙にスコアを縮め、首位と2打差の2位で初参加のトーナメントを終えました。

それから一年後、、彼は再びトーナメントにエントリーされ、
当然レストランにもやってきました。

すると・・・

目で・・

私を探しているではないですか。

そして、私を見つけると、

「タンサン プリーズ!」とオーダーしました。

ゴルフは紳士のスポーツだな〜と感じたエピソードです。

これホントの話なんです。(笑)

投稿日時:2010.11.16(Tue) 09:48:07|投稿者:miyata